白河です。お久しぶりです。
こちらのブログ、長い間放置してしまいました。。もうそろそろ1年くらいになります。

最近、極黒のブリュンヒルデ原作のほうでさまざまな問題が起きているので、久しぶりに語りたいと思います。


■ 高屋はもともと人気がなく、カズミは株が急落!?
高屋とカズミの人気がないようだ。
世界一の極黒のブリュンヒルデファン犬良さんによると、カズミが嫌いになり、さらには声優の M・A・O さんまで嫌いになってしまった人もいるらしい。
確かに twitter の TL を見ていると、高屋とカズミに対する肯定的な意見がめっきり減った気がする。ただし、これはあくまで私の主観の話だ。加えて twitter の世界のみの話である。感想ブログをすみからすみまでチェックしたわけではない。読者にアンケートをとり、高屋とカズミの否定的な意見がどれくらいあるかをデータ化したものでもない。従って、正確に調査したものではないでの信憑性は薄いが、ここでは人気がないと仮定して話を進める。


■ なにごとにも原因と結果がある
何故人気がないのだろうか。まずは2人の行動を検証してみよう。

高屋は店の立て看板を壊すことから始まり(結果的に車椅子のお婆さんの通行を助けた。意図的かどうかは不明)、初菜のために不良に土下座した。さらには孵卵した初菜を助けるために初菜に喰われている。なかなかできないことだ。
その後初菜に交際を申し込みカップルとなったが、初菜にいきなり性行為を要求している。最近では修学旅行費用を出す代わりに初菜の胸を揉んでいる。初菜を命がけで救ったがその後の行動が問題といったところだろう。

対してカズミはどうか。カズミは良太にぞっこんである。以前から良太にアプローチを続けている。
第2部ではネコサンダーが記憶をなくしている間に良太に言い寄って、彼女というポジションを確立しようとした。かなりあざとい。欲望に素直すぎる。また子犬のエピソードはやらせっぽいという意見もある。さらには初菜を生贄に捧げて石垣島旅行をゲットなど、悪評をあげればきりがない状況だ。

2人の行動だけをみると、相手や他人の気持ちを考えず自己中心的、と結論づけることができそうだ
これが読者の反感を買っているのだろう。


■ 何か悪いことをしたのだろうか
しかし本当に高屋とカズミは悪いことをした、あるいはしているのだろうか。

高屋の場合、初菜は一応彼女である。性交渉は2人の問題だ。また、胸を揉んでいいと発言したのは初菜である。
私は初菜の行動に愕然とした。普通絶対イヤ!と断らないだろうか。だってネコサンダーが泣いているし?だってみんなのためだし?泣いていたら胸を揉ませるのだろうか。
高屋は修学旅行費用を出す用意があると言っている。単に対価を要求しているだけだ。彼女に要求することではない、という意見もあることだろう。彼女にいくらつぎ込むかは彼氏が判断することだ。ただそれだけのことではないだろうか。

カズミの場合を考えてみよう。
鎮死剤問題は解決し、展開的に孵卵の話はしばらくないように思える。だがしかし魔女たちは常に死と隣り合わせということを忘れてはならない。初菜も言っていたではないか。「命短し恋せよ乙女」と。魔女はいつ死ぬかわからないのだ。
カズミを汚く罵る人は、彼女の立場に立って考えてみてはどうだろう。明日死ぬかもしれない命。あなたはどう行動するだろうか?精一杯生きる、生き抜くことを選択するのではないだろうか。村上に想いをぶつけている。そう、カズミは一生懸命生きているだけなのである。

こういうことを書くと、もうすぐ死ぬなら何をやってもいいのか!と主張する人が現れる。誰もそんなことは言っていない。
いつ死ぬかわからないならば、無償で行かせてあげるべきだ!それは高屋が判断すべきことだ。

恋愛はそんなに美しいものなのか。人生はそんなに綺麗事ばかりなのか。
世の中とは、人と人の主張がぶつかりあうものではないか。結果嫌悪感を抱かれることもあるだろう。


■ キャラクターには役割りというものがある
さて、ここまでは読者の立場で考えてきた。続いて作者の立場で考えてみたい。

物語には数多くのキャラクターが出てくるが、各キャラクターには当然役割りというものが存在する。簡単に分類すれば、いい人物と悪い人物だ。

たいていの場合、主人公がいい人物すなわち正義で、敵が悪い人物となる。そしてこういった分類は敵味方だけではなく、主人公の仲間内でも存在する。

仲間がみんな似たような綺麗な人物だったらどうだろう。同じような展開ばかりで面白くなさそうだ。クセのある、意地悪なキャラクターがいてこそメリハリが出てくる。
汚れ役は必要なのだ。物汚れ役がいてこそ、主人公は輝くし物語が進む。作者にとっては便利屋といったところだろう。

高屋とカズミは嫌なことをやる役割なのではないだろうか。
魔女たちのなかで言いにくいこと、暗に考えていること、物事をはっきりと主張する、そしてちょっと損な役回りを担っているのは誰だっただろうか。
また良太サイドに今まで物理的な暴力担当はいなかった。破壊担当と言ってもいい。ネコサンダーはちょっと違うだろう。

人間の醜さが物語を面白くするのだ。


■ 人は理屈ですべてを納得できない
さて、ここまで考察してきたが、人間は論理的な生き物であると同時に感情的な生き物でもある。また、恋愛は理屈ではない。
頭でわかっていても受け入れられないということはよくあることだ。

高屋やカズミのことはよくわかった。でも生理的に無理だ。

これが人間である。仕方がないことだ。キャラクラーの好き嫌いがあるのは当たり前のことである。

私はどんどん好きになってどんどん嫌いになればいいと思う。そして自分はこう思うとどんどん主張すればよい。だから面白いのだ。

話題に上がらないより余程いい。
あなたは一週間ずっと高屋憎しと考えているのだろうか。もしそうなら極黒のかなりのファンだ。素晴らしい。

盛り上がるのはいいことだ。今後も盛んな議論を望む。